林道標識、看板
今年は大菩薩連嶺の黒岳&白谷ノ丸、滝子山、奈良倉山&鶴寝山と紅葉トレッキング続けてきた。今回は大菩薩連嶺ではあるが、扇山の北にひっそりと聳える権現山に決定。NETの情報は、電車バス利用の山行が圧倒的に多い。せんぼく隊は公共機関が苦手なので、車で高度を稼ぎ、楽して登るというスタイルだ。
県道30の和見入口BTから5kmで「和見棚頭林道」の終点が現われた。(上写真)路肩が広くなっているので駐車場かと思ったら、「登山者の方へ
駐車場は2km先にあります」の親切な標識があった。 |
和見峠
2km進むとゲートがあり、路肩に2、3台分のスペースがある。1台停まっているのでここが駐車場だろう。しかし、ゲートが開いているので様子をみるために先に進んでみた。和見峠と思われる所には、車が1台停まっていて、林道を登ってきたと思われるマウンテンバイク登山の人達が登山道に入る準備をしていた。彼らにゲートは夕方閉められるのか尋ねたら、開いたままとのことなので、峠付近の路肩に車を停めた。 |
11:28 和見峠スタート MyGPS=852〜858m
車の中で昼食をしている時にマウンテンバイクは出発して行った。彼らも権現山とのことだった。和見峠から階段状の細い急登を1分位で尾根に出た。 |
11:35 分岐B1、直進(右:旧登山道)
ゲートの所の駐車場から登ると、この分岐に出てくるのだろう。そのコースは道標に「危険
旧登山道」と表示されていた。尾根の両側とも植林で暗い。 |
11:39 祠
尾根から数m離れた所に祠があった。コンクリート製の祠は瓦まで表現され、塗装もしてある。新しい時はキレイだったろう。取り合えず登山の安全を祈る。 |
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12:04 分岐B2、右の尾根(踏跡ナシ) MyGPS=1,078
山地図には点線の登山道が雨降山に向かっているが、現地は踏み跡すら見当たらない。しかし、尾根が雨降山方向に向かっているので、直登することにした。 |
数十メートルは登れたが、勾配がキツイので小さくジグザグに登った。それでもキツくなり、右に左にナナメ登りし、GPSで確認すると、疲労の割りに進んでいないことが解ると後悔した。副隊長を巻き込んで申し訳ないと思ったが、意外と身軽に登っていることに驚いた。急斜面なので右足が崩れ落ちる前に左足を出すというケモノの極意をマスターしているようだ。
獣道を見つけて登って行くが、これが狭くて雑木を交わすのが大変。交わしにくい雑木を迂回しようとしたら、ナント山椒の木だった。葉に触ると落ちてしまうので、摘んでみた。春の山椒の葉は佃煮にしておいしかったが、この葉は食べられるだろうか?
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山頂付近の鉄塔管理道に合流し、なにやら施設のある広場に出た。しかし、山頂ではないようなので、通過し、アンテナの方に向かった。 |
12:30 鉄塔
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12:30 アンテナ施設
雨降山は、この付近のピークと思われるが、標識類は見当たらない。 |
フェンスに沿って進むとヤブに覆われ道が解らなくなってしまった。するとヤブの向こうで声が聞こえたので、「道がありますか?」と叫んだら「フェンス沿いにある」と答えが返ってきたので、先の見えないヤブに頭から突っ込んで進んだ。ヤブを抜けるとマウンテンバイクの人達が昼食中だった。ヤブを通らなくてもアンテナ施設の北側に登山道があるとのこと。ピークを求めるあまり、無駄な労力を使ってしまった。彼らは権現山は止めて下るとのことだった。
権現山方向から来たペアの登山者が、我々が来たヤブに向かおうとしていたので、状況を教えたら正規ルートに戻って行った。 |
12:34 雨降山 1,177m(道標あり) MyGPS=1,177m
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正規の登山道に出ると、道標があり「雨降山」と書いてあった。。
安心安全の正規登山道に一息つくと、やっと赤い紅葉が見え始めた。 |
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12:38 分岐3、和見峠からの道と合流 MyGPS=1,176m
今頃わかっても遅いが、直登せずにこの分岐に来ていたら、分岐から雨降山ピストンは高
低差がないので楽々行けたのに。 |
12:47 馬頭尊 |
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12:51 目的の権現山を捉える |
12:52 ベンチ、紅葉美林
分岐3からの高低差はほとんど無く、快適な明るい尾根歩きだ。右の北側は植林地で、左(南側)は落葉高木の美林が続く。黄色茶色の紅葉が多いが、時たま赤いカエデも見かける。 |
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ナラかクヌギが解らないが、鹿の角のよう。
紅葉していない木も多いので、この山域は、まだまだ楽しめそうだ。 |
13:19 和見王勢籠(おせろう)神社奥社 13:22
尾根は硬く絞まった土だったが、神社への階段は自然の岩山を削った階段を登って行く。日本武尊を祭る狼信仰の神社とのこと。非常時は避難できるくらい広い板の間もある。 |
13:28 権現山、山頂1,312m MyGPS=1,307〜1,309m
《 往路 2時間>コースタイム1:30分 》
神社からわずか6分の登りだが、楽な尾根歩きになじんだ身体には、ハードな登りに感じた。山頂に着くと、真新しい標柱が出迎えてくれた。更新された山梨百名山の標柱に初めてお目にかかった。新型は頭に銅版のキャップが付いたので耐久性が向上することだろう。
山頂は10m×20mでフラット。中央に標柱と三角点があり、丸太ベンチが2本あった。南側は樹木が伐採され富士山の展望が開けているが、樹木の枝ぶりが良くなっているので見える範囲は狭い。更に今日は時間が遅いので逆光で、美しく撮れなかった。 山頂の先客は女性2名だけで、まもなく雨降山方向に下山した。 |
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権現山の三角点全景 |
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《権現山の三角点》
基準点コードTR25339400101
等級種別二等三角点
基準点名棚頭山
北緯35°40′04″.3404
東経139°01′17″.1642
標高(m)1311.85
作業内容標高改算
作業年月日20140313 |
標石 |
13:31 権現山、山頂からの富士山 |
西北方向 北方向は樹木があり雲取山、三頭山は未確認 |
北東方向は大岳山が突出している。 |
東方向は藤野町の山並みが近い。手前には今日通った雨降山のアンテナが見える。 |
14:00 下山(休32分)
山頂からの下りがキツイので、念のため膝サポーターを装着する。緩い尾根になってもピッチが早いので、膝が疲れる。
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14:29 分岐3、右:和見峠へ(直進:用竹)
今度は巻道なので楽々と思いきや、和見峠まで同じような下り勾配だった。 |
14:31 紅葉美林
この山域1のカエデ発見!(右、下写真)思わず山中に入り込んで写真を撮る。 |
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14:40 分岐4、直進(左:雨降山近道)
往路では雨降山へ道無き尾根を登ったが、地図に載っていない雨降山への道があった。鉄塔管理道兼用らしく、プラスチックの階段が作られていた。これなら楽だったのに。
※参考にした地図は2006年の「山と高原地図」なので、載っていなかったかも? |
14:58 分岐1、通過
15:04 和見峠ゴール
《 権現山の山行時間 》
往路:2時間>コースタイム1:30
復路:1時間4分≒コースタイム1:05
往復:3時間36分、歩3:04分>コースタイム2:35分 |