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あこがれの穂高。小屋の混雑がイヤ、4〜5日の休み、天気が噛み合わず、なかなか実行出来なかった。
結局、花が終わり、紅葉はまだ始まらないこの時期だろうと言うことで、第1回目の穂高を決行した。
第1回目としたのは、穂高岳には奥穂高岳以外に北穂、前穂とあり、ルートのバリエーションも豊かなので、「またいつか」と行く前から考えていた。
今回は、1泊目涸沢泊、2泊目穂高岳山荘泊で計画した。結果は諸事情により涸沢連泊に変更。 |
8:57 上高地BTスタート
前日の自宅出発が遅かったが、睡眠も朝食も削れないので、スタートもゆっくりとなった。
バスターミナル(BT)にはおいしそうな河童焼やオヤキの店が並んでいる。往路は気が急いて寄れない。復路は早く帰りたくて寄れない。結局、前回も今回も食べられなかった。いつの日か、余裕の山旅が出来るようになったら食べてみよう。 |
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9:03 河童橋
雲は多いが、穂高の吊尾根が正面に見える。
河童橋から眺めること4度目でついに穂高の頂に向かう。
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梓川の対岸には明神岳の山なみ |
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10:26 梓川河原(休18分)
2回目朝食。北海道ではこのパターンが多かった。朝食をガッチリ食べないとシャリバテとなってしまう。でも、朝から多く食べられないので、2回に分けることになった。
槍ヶ岳からの帰りも、この場所で昼食だったので、楽しかったことが思い出される。
左写真は梓川河原から上流(北)方向。
中央の三角が中山2491mで左奥に大天井の山なみが見える。 |
10:52 徳沢
花の時期は過ぎ、ポツリポツリと咲く花に足を止める人はいない。せんぼく隊は習性で写真を撮ってしまう。どんな花が咲いていたか記憶には無いがヘタクソな写真に残っている。
サラシナショウマ、カニコウモリ、ノコンギク、キツリフネ、アキノキリンソウ、ヤマハハコ、ヤマホタルブクロ、センジュガンピ、ニガナ?、などなど。 |
11:50 横尾 12:20(休30分)
外人女性に現在地を尋ねられた。どうやら彼女は槍沢ロッジと勘違いしているようだ。「Here is yo・ko・o」と言って彼女の簡単すぎる地図を指差した。槍ヶ岳に行くようだが、会話能力がないので、これ以上のお助けはできなかった。
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梓川にかかる大きな吊橋は、登山者の登竜門のようだ。私にとって、この橋を渡る=穂高の領域に入ることなので、期待がふくらむ。と言うことで橋の前で記念撮影。
橋を渡り、屏風岩を左に横尾谷を進む。 |
13:16 本谷橋
揺れる吊橋を渡る。渡ってから気がついたが、もう一つ揺れない橋があった。リュックの大きい登山者が多く、ここの河原が休憩ポイントのようだ。 |
上高地〜横尾〜本谷橋と順調に進んだが、本谷橋から先の急登になると、体が重くて疲れる。リュックが日帰りより2kg程度重いためか?、体調が悪いのか?
北海道で鍛えし脚でガシガシ登るはずだったのに、情けない。
※後日、コースタイムを見ると本谷橋〜涸沢ヒュッテの2時間コースを休憩込みで1時間46分だった。
あれ?結構早いのでは?と言うことは、ただ単に急登に疲れただけで、もっとゆっくり登れば良かったのかもしれない。 |
13:59 (休9分)
本谷橋で休憩し損ねたので、休憩場所を探しながら歩くが、丁度良い岩の所は「落石注意」の看板があった。
ナナカマドが多く、赤い実をたくさん付けている。紅葉時期なら赤いトンネルの登山道だろうな、と想像しながら歩く。たまにせっかちなナナカマドが赤くなっているので想像が膨らむ。
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モミジカラマツの花に金平糖のような実を見つけた。今までも見たかもしれないが、今回は花と実が同じ茎にあったので解った。
枯れた沢に沿った登山道脇は花が多い。ミヤマダイコンソウ、チングルマ(穂、花)、ミヤマホツツジ、キオン?、ヨツバシオガマ、オンタデ?、アキノキリンソウ、ハクサンフウロ、アオノツガザクラ、
オトギリソウ(シナノオトギリと思ったが、葉に明点が無いので違うようだ。)
14:54 ヒュッテ・小屋の分岐 |
15:02 涸沢ヒュッテ、ゴール(泊)
玄関に立つと200人が泊れるとは思えない小さな建物に見える。後で散歩がてらに他の棟も見学した。ハイマツの如く低く広がっているので、全容は高いところから見下ろさないと解らないだろう。
トイレは別棟なので外に出なければならない。玄関には、そのための?傘が置いてある。テントの人達よりは近くて良いのだが、恐ろしく臭いトイレだった。
テレビで良く見かける屋根の上のテラスに行き、「生ビールとおでん」で涸沢に来たことを実感する。 |
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涸沢小屋と北穂高岳 |
パノラマ売店の後ろが穂高だが、ガスって見えない |
テン場と涸沢小屋 |
本日の夕食はトンカツ |
明日、2日目は穂高岳山荘泊りの予定だったが、涸沢ヒュッテ連泊に変更した。
今日の疲れ具合から考え、3日目の復路を短くするためだ。穂高岳山荘には泊ってみたかったが、復路が長くなることと、3日目は車で帰宅しなければならないので、より短くなるコースにした。
涸沢ヒュッテの寝室は平屋を2層にした感じの2階小屋裏部屋で、腰を曲げないと頭が当たる。2段ベットと違って急だが階段なので、足は痛くない。しかし、我々より遅く着いた夫婦は不幸にもハシゴで昇り降りする場所だった。1階や2段ではない別館がうらやましい。連泊を申し込んだら、明日は1階に移ることになった。どうやら予約の人は1階、予約なしは2階となっているようだ。 |
9月11日(水) 奥穂高岳へ続く |