小山町柳島から湯船林道に入ると、大勢のハイカーが歩いていた。追い越して、山口橋を通り、ダートになると間もなく林道ゲートが現われる。ゲート前には広い駐車場?があった。以前の駐車場は数台だったが、20台以上は停められそうだ。
広い駐車場にポツンと停める。
(写真は往路で撮影なので1台増えていた) |
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11:18 湯船林道ゲートよりスタート
ゲート右に「ハイカー通行できません」の看板があるも、昔のもので、現在は通行可能だろうと思い込み、通過した。 |
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11:22 不老の滝
数分で滝が現われる。この林道コースにも岩田翁の道標がある。下ってきたハイカー男性2名から、崩壊地の通過が危険であること、サンショウバラがさいていることの情報を得る。花が咲いていると聞いて、嬉しさで危険情報が気にならなかった。 |
滝の上部が樹木の陰になっている。 |
ゲート近くの工事の現場事務所は誰もいなかったし、日曜日だから工事は休みだろうなんて考えていたが、少し進むと重機で道路の整地をしていた。これはマズイと思ったが、重機の動きを止めて通してくれたので感謝!。 |
林道崩壊地、黄色の線は林道があったと思われる所 |
11:31 林道崩壊地(危険、巻いても危険)
林道が数十メートルに渡って崩壊し、谷になっている所に倒木がある。どうやら先程のハイカーが言ってたのが、この場所のことだと解った。倒木を途中まで行ったが、あまりの恐さで進めなかった。谷に下りて迂回は無理そうなので、山側に登って迂回することにした。これがまた恐い。足元があり地獄の如く崩れるので、必死に登った。もっと手前から迂回して草木のある所を通れば良かったのだが・・・後の祭り。やっとのことで崩壊地の対岸に渡ったが、林道に戻るにもヤブの中で、最後は急傾斜を下って強引に下り林道に出た。 |
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林道の花が先程の恐怖をやわらげてくれるが、次々と崩壊地が現れる。
後続のハイカーが来ないことと、崩壊地のことで、やっと「通行止め」が正しかったと解った。あまりの恐さで、復路は不老山から県境尾根を生土へ下るコースにして、タクシーで戻ろうと言うことになった。 |
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林道が半分無くなっているが、これはまだ被害が少ない箇所だ |
12:09 林道分岐(右林道不明)
右から林道が合流している。と言っても崩壊が著しく道路の形を成していない。金太郎が付いた金属の道標もグニャリと折れていた。 |
ヤマツツジ |
??ウツギ |
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12:11 林道崩壊地
道路が30m位崩落し、段差が1〜2m位ある。山側を高巻く方が大変そうなので、崩壊斜面を通ることにした。ここはファイト一発!で通過できた。
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12:44 林道分岐を右にターンして進む。道標は左の林道を「湯船林道」としている。我々が登って来た林道も湯船林道のはずなので、左の林道に続いているのだろうか?
分岐から少し進んだ所で、団体さんが下ってきた。林道の状況を聞かれたので、事実を伝えると、引き返して生土に下ると決断したようだ。 |
12:56 世附峠
数本のサンショウバラが咲いていた。始めてみるので、花の大きさに驚いた。花屋さんのバラの方が豪華だが、山で見るバラはもっと美しく、なによりもありがたい。
先ほどの団体さんが引き返してきた。私の意見で引き返すことになったので、ちょっと気が重いが、我々より高齢のグループと見受けたので、リーダーの判断は賢明と思った。 |
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世附峠から下る湯船・峰坂林道の通行止め表示は2011年当時と同じだった。 |
世附峠のサンショウバラ
緑色の虫が多い。 |
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13:07 樹下の二人 13:35(昼休28分)
樹下の二人、新しい道標にはサンショウバラの丘となっているが、私は「樹下の二人」が好きだ。なのでシンボルの木が枯れてしまったのが残念。
サンショウバラを見に行くと副隊長に言った時は、あまり興味がなさそうだったが、次回「樹下の二人」に行く時は二人でと決めていたので、今回の山行となった。
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来る前と違って、サンショウバラを見た副隊長は夢中になって写真を撮っている。御気に召したようだ。私も同様に昼食時間がとっくに過ぎているのにサンショウバラ巡りをしている。
サンショウバラのインパクトは大きかった。今咲いている花は1日で散ってしまうので、余計にいとおしい。ニッコウキスゲも同じ理由で好きになった花だ。 |
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13:47 世附峠に戻る
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なんと、湯船林道からバイクが数台上って来た。世附峠にはロープが張ってあるので、手前で停まっていた。まさか我々が難儀した林道を通ってきたのかと思い聞いてみると、金太郎公園の方から来たと言う。訳がわからないが、バイクが通れる林道があるということだ。
後日、地図を見ると湯船林道ほぼ平行している峰坂林道があるので、そのルートで来たのだろうか?。 地図を持っていれば、バイクルートの峰坂林道を下ることが出来、あの恐怖の崩壊地を通らずに下山できたかもしれない。(推測) |
いままでは林道歩きで、初めての登山道になった。とたんに心臓バクバク、こめかみズキズキになる。この程度で疲れるとは体調不良だろうか?
群生しているフタリシズカを見ながらゆっくりと登った。 |
フタリシズカ |
14:30 不老山南峰
やっとのことで南峰。今日は展望なし。 |
14:36 不老山
樹下の二人も貸切だったが、ここも貸切だ。
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不老山、山頂標識 |
サンショウバラの時期にしては妙に人が少ない。
後日、考えてみると、アクセスの良い山北の浅瀬ルートと小山町の林道ルートが不通で、山北の山市場は駐車場が無いしので、登山者が少ないのでは?ツアー情報を見ると、6月上旬に募集していた。
昨晩、足の小指の爪がめくれたので、ズキズキする。最短で帰りたいので県境尾根・生土ルートを止めて、危険な往路を戻ることにした。
15:24 三たび、世附峠。サンショウバラとお別れだ。 |
途中で若いカップルがいた。山菜取りだろうか?崩壊地は倒木を渡らず、谷に下りて登り返したそうだ。若者でも渡れなかったのかと妙に納得した。
結局、無謀なハイカーは3組6名となった。
若いカップルは無事帰れるか?。それより自分たちが帰れるか問題だ。 |
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16:29 林道崩壊地(危険)
対岸では工事が終わったようで、重機が停まっている。工事中を通る迷惑は解消されたが、これから最大の難関である倒木を渡らなければならない。
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復路で倒木を渡るためには、急斜面の上り下りが必要だった。上りは良いが、崩壊斜面の下りは身がすくみ、足を踏み出せない恐さを味わった。そして、丸太渡りとなる。
まず、じゃまなストックを対岸に放り投げたが、1本目をガケ下に落としてしまった。残る3本は着地成功。この状況で買える物は惜しくない。
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手前で拾ってきた長い枝をでバランスを取り、丸太を渡った。、半分渡れば上の倒木をつかむことが出来るが、そこまでが恐い。この時ばかりはロープがあれば、ロープを使えたらと思った。
ガケ下に落ちたストックは幸運にも2m位下だったので、かろうじて拾うことが出来た。代償として足に3ヶ所のスリキズができた。 |
16:51 湯船林道ゲートにゴール
不老山の登りで大汗、崩壊地で冷や汗をかいたので、風呂に直行。小山駅前の日帰り温泉が無くなったので、山北のさくらの湯に向った。 |