トレック日 2012年8月26(日)〜27日(月) 晴/曇 場  所 新潟県妙高市 
笹ヶ峰キャンプ場の位置
メンバー せんぼく隊
(senboku隊長・たかちゃん副隊長)
国土地理院三角点データ確認:20120510
山名
コード
等級
点名
緯度
経度
標高
状態
火打山
TR35538300501
三等三角点
火打山
36°55'21"7246
138°04'05"2406
2461.77m
正常19980907

写真20120615
所在 新潟県中頸城郡妙高高原町焼ケ山
(国有林93林班い小班)
山 名
標 高
火打山 2,462 m 3△火打山2,461.77m
移 動
P・WC
車(ノア)
P:火打山登山口P50台・無料、笹ヶ峰キャンプ場P150台?無料
WC:笹ヶ峰キャンプ場、
高谷池ヒュッテ、黒沢池ヒュッテ
山の
データ
深田久弥の日本百名山(34) 
花の百名山(74) 
甲信越百名山(23) 
越後百山(79) 
ルート 時間 歩行+休憩時間 標高差 累積標高差 距離
1日目
26日
笹ヶ峰〜火打山〜高谷池ヒュッテ 8時間4分 (歩7:06+休58分) 1,248m  +1,442m
−544m
12.5km
2日目
27日
高谷池ヒュッテ〜妙高山〜笹ヶ峰 10時間55分 (歩9:52+休63分) 1,240m +1,107m
−1,887m
15.9km
約19時間 ±2,490m 28.4km
《全行程》38H
《8/25(土)》
20:05茅ヶ崎発〜中央・長野自動車道〜23:35姨捨(オバステ)SA(泊) 3.5H

《8/26(日)》
5:29姨捨SA〜上信越・妙高山高原IC〜6:52笹ヶ峰キャンプ場P着〜7:30火打山登山15:34〜高谷池ヒュッテ(泊) 10.5H


《8/27(月)》
6:25高谷池ヒュッテよりスタート、妙高山登山〜17:20笹ヶ峰キャンプ場Pゴール〜18:06苗名の湯&夕食〜
妙高山高原IC〜20:23上信越・松代PA仮眠〜23:00筑北PA(泊) 18H

《8/28(火)》
6:43筑北PA発〜7:26諏訪湖SA朝食〜12:47帰宅 6H

二日間の標高グラフ
地図 & 標高グラフ
《8/26火打山のコース》
07:30 笹ヶ峰キャンプ場Pよりスタート
07:36 登山口(登山届け)
08:26 黒沢橋(休10分)08:36
09:45 丸太(休13)
10:24 富士見平分岐
11:17 高谷地ヒュッテ着11:59発
(昼休42分)
12:20 天狗の庭
13:02 ライチョウ平
13:50 火打山、山頂(休16分)
14:06 下山
15:13 天狗の庭
15:34 高谷地ヒュッテ ゴール(泊)
8月は今回で4週連続の山行だ。体は疲れているが、天気が良ければ気力が出る。今月登った雨飾山の隣なので、まとめて行けば交通費が浮くのだが、体力と休日の都合でそうも行かない。今回、火打山と妙高山を登っても、また、隣の高妻山に来ることになる。なんとももどかしいが、長く楽しめると思えば良いだろう。
↓記録写真↓
06:52 笹ヶ峰キャンプ場P着
登山口の駐車場30台は既に満車。道路を挟んだ大きい駐車場に入る。こちらは笹ヶ峰キャンプ場の駐車場150台舗装、トイレあり、まだ2/3以上の空きがあった。

07:30 笹ヶ峰キャンプ場Pよりスタート

07:36 登山口、登山届けを出して通過する。

出だしから木道が整備されている。

木道の桟木は滑りそうな所がゴム製なのだ。

08:26 黒沢橋(休10分)08:36
ヒメシャジン、オオカニコウモリ、など花がポチポチ咲いている。

08:54 十二曲(1/12)
急傾斜だが登りやすい木製階段が多く助かる。階段も滑り止めのゴム桟木が付いているので、下りも安心だろう。
09:15 十二曲(12/12)
曲がりを数えられるほど明確ではなかったが、終わった。


 十二曲が終わると、登山道の様相が変わり、岩がゴロゴロしてきた。木道、階段も所々に設置されている。
09:45 丸太(休13)
休憩していたら後続が来たので、丸太を譲った。お返しではないだろうが、半解凍のスイカを頂いた。これがまたウマイ!凍っていたら食べられないし、溶けてしまったらドロドロだろうから、タイムリーに頂いたことになる。二度もお代わりも頂いた。地元3名の日帰りで、火打山を知り尽くしている愛山家だった。
10:24 富士見平分岐
花が多くなり
シラネニンジンやミヤマホツツジ、ミヤマコウゾリナ、が咲いている。


黒沢岳2,212mの左を巻いて進む。

花が終わりかけたエンレイソウ、シナノオトギリ、白や黄色のニガナ?、オヤマリンドウ、ヤマハハコ、モミジカラマツ、アキノキリンソウ、珍しいのがクロトウヒレンで、棘なしアザミのようだ。

左に火打山が見えるものの山頂は雲の中。

湿地帯?笹原?
三角屋根の高谷地ヒュッテが見えてからが長かった。

11:17 高谷地ヒュッテ着(昼休42分)
早々と宿泊の受付を済ませ2階のベランダで山頂の雲が取れた火打山を眺めながら昼食。


11:59 高谷地ヒュッテ発
二人でサブリュック一つにまとめ、身軽にして火打山へ向かう

高谷池ヒュッテ2階からの火打山

高谷池ヒュッテから5、6分後、振返ってみた高谷池
登山道脇にクルマユリ、ヨツバシオガマ、イワイチョウ、ヒュッテから10分位で ベンチがあり、お花畑が両側に広がっている。群生の名残でイワカガミ、イワショウブ、イワイチョウが少し残っていた。ここが天狗の庭かと思ったが、まだ先だった。遠くにハクサンコザクラ?のような赤紫の花が咲いている。コンデジの3倍ズームではまったく捕らえられない。木道から外れることも出来ないので残念だ。

12:20 天狗の庭
ここが「天狗の庭」で、池塘が多い。サラシナショウマ、ワタスゲが咲き、池塘には逆さ火打山。十分キレイだが、更に紅葉が加わったら美しさで動けなくなってしまいそうな所だ。
12:36 尾根に出る。
高度が上がると、ヤナギラン?似、ウメバチソウ、ミョウコウトリカブトが現れる。キオン、マルバダケブキも少々、ノコンギク?ヒメシャジン、ミョウコウトリカブト、クロトウヒレンは群生している。登山道に覆いかぶさり、歩き難い。
13:02 ライチョウ平
やっと山頂と思いきや、まだ半分だった。


登山道脇でハクサンコザクラ発見!白山では会えなかったが、やっと見られた。東北のヒナザクラも清楚で良かったが、こちらは花の赤ちゃんのようにカワイイ!


13:50 火打山、山頂
着いたときには周りが真っ白。でも満ち足りている。というか、疲れているので、景色より座り込んで休憩。我々の他は女性が1名のみ。彼女に写真撮ってもらい、休んでいたら、男性が登ってきた。登山者とは違ういでたちなので尋ねると、笹ヶ峰Pから1時間40分で登ってきたそうだ。我々は高谷地ヒュッテから1時間50分だったので、驚異的だ。話をしていたらなんと彼女も1時間50分で登ってきたそうだ。恐るべき人達だ。

三等三角点:火打山の全景(上)
三角点は埋まっていた部分が露出している。このままでは倒壊、亡失となるかも。(右)

14:06 下山、妙高山方向の雲が少なくなり、妙高山の山頂が姿を現した。

往路で登山者が、野イチゴを食べ、「あまーーい」と言っていた。気になっていたので、その場所でイチゴを探してみたら、まだ残っていた。子供の頃、ヘビイチゴと呼んで食べなかったイチゴに似ている。

しかし、食べてみると甘ずっぱい。後日、野イチゴを調べたら、ヘビイチゴは味がないが、キイチゴの仲間は食べられるらしい。ということは、ヘビイチゴではないということだろう。
詳細は《勉強コーナー》へ
登って来た尾根
その右奥で妙高山が手招きしているようだ。
15:13 天狗の庭を通過し、高谷池と高谷池ヒュッテの見えるところに来た。何度見ても良い景色だ。

食堂・玄関
15:34 高谷地ヒュッテ ゴール(泊)
 今回の宿は標高が2,105mなので、高山病の兆候はない。それではと、おでんをつまみにしてビールを頂く。先週の剱岳ではガマンしていたので、オイシイ。ジョッキ生ビールならもっと良かったが、ここは缶ビールのみ。(缶は持ち帰りです)
 小屋の水は消毒済で飲めるが、飲み水以外には使えないので、洗顔・歯磨きはテン場近くの水場で行った。面倒ではあるが、ここのルールだ。水はあまりおいしくなかったので、スポーツ飲料の粉などを入れた方が良かったかも。
 食堂の席は20名程度で、今日の宿泊客はそれ以下だったかも?夕食は5:30から、カレー&ハヤシのお代わり自由。壁には花の写真が貼ってあり、ここでカンチコウゾリナとミヤマコウゾリナの違いや、アザミに似た花がクロトウヒレンということが解った。隣には自炊室があり備え付けのガスコンロが使える。インスタントコーヒー¥200はチト高い。

この部屋は2段32名位で、もう少し小さい部屋と3階の部屋があった。

ここが今夜のねぐらだ。
フトンの幅が山小屋サイズより若干広い。
未明に外に出ると満天の星だった。副隊長を起こして、しばし見入る。明日は快晴だろう。
↓火打山 8月末の花↓

不明

ソバナ?

シラネニンジン

カニコウモリ


ミヤマホツツジ

アキノキリンソウ

シラタマノキ

タカネニガナ

シロバナニガナ

サンカヨウの実?

ヤマハハコ

クロトウヒレン

オヤマリンドウ

ミヤマシシウド

不明

モモジカラマツ

クルマユリ

ヨツバシオガマ

イワイチョウ

コイワカガミ

イワショウブ

サラシナショウマ

ヤナギラン?

ミヤマトリカブト

キオン

不明 シシウド? タカネイブキボウフウ?

ウメバチソウ

マルバダケブキ

不明

キヌガサソウ

ヒメウメバチソウ

ハクサンコザクラ

ヒメシャジン
↓それから↓
二日目、27日 妙高山へ続く
↓勉強コーナー↓
《野イチゴ》
中国ではヘビイチゴを蛇苺と書き、美味しくないので蛇にでも食べさせればいいと言う事でこの名がついたと言われている。 日本では中国説に加え、蛇が出そうなところに生える、あるいは、蔓の形が蛇を連想させる事でこの名がついたと諸説ある。
一口に野苺(ノイチゴ)といっても、クサイチゴ、モミジイチゴ、フユイチゴ、ナワシロイチゴ等のキイチゴ類から、ノウゴイチゴ、ヘビイチゴ、シロバナヘビイチゴ、エゾヘビイチゴ等々、多種多様で何十種類もあり、又、果実の味もそれぞれであるが、ヘビイチゴを除けばそこそこ美味しい。
普通、食べられる野イチゴはクサイチゴ、モミジイチゴ、フユイチゴのように白い花、あるいはナワシロイチゴのようにピンクの花を付ける。 同じヘビイチゴの名前は付いても、シロバナヘビイチゴやエゾヘビイチゴは白い花を付け、ヘビイチゴとは種類も異なり、果実も美味しい。 ところが、ヘビイチゴだけは黄色い花を付け、実もまずく、他のノイチゴのように摘んで食べる気にはなれない。
↓後記
さすがは花の百名山、夏も終り、残った花だけでも種類が多い。
地元の方が自慢したくなるのも当然だろう。
小屋で、紅葉の写真を見た。本物をいつか見られるだろうか?
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HP03-285

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火打山&妙高山その1、やさしいが長いっ!
火打山(ひうちやま)

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