HP03-180 間ノ岳断念の不運を払拭する感動を味わう
日本百名山  北  岳  きただけ
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トレック日 2009年7月12〜14日 《アクセス》
相模湖ICより中央高速に入り、白根ICから南アルプス市・芦安に向かう。芦安付近は狭い道路で解りにくいが、ガードマンがPを案内してくれた。

《全行程》 71時間
7/11
21:57 神奈川出発〜相模湖IC
7/12
0:32〜5:53 双葉SAで仮眠〜白根IC
6:13 芦安第2P着
7:00 乗合タクシー発
7:42 広河原ゲート着
7:50 登山スタート
肩の小屋泊
7/13
北岳山荘泊
7/14
15:08 ゴール・広河原ゲート
15:50 乗合タクシー発
16:34 芦安第2P着、温泉
17:38 芦安発〜甲府昭和IC
21:10 帰宅
場所 山梨県
メンバー せんぼく隊(senboku隊長・たかちゃん副隊長)
標高

標高差
北 岳 3,193m 三等三角点(白根岳)
標高差 1,673m
累積標高差 +3,094m  -3,108m

7/12 +1,900m、-423m
7/13 +299m、-455m
7/14 +874m、-2,240m
時間
距離
山行:20時間12分(歩16:35+休3:37)
7/12 8:36(歩7:12+休1:24)
7/13 2:51(歩2:33+休18)
7/14 8:45(歩6:50+休1:55)
距離 約21.3km
移動
P・WC
車(スパイク)
P:芦安第2P(バス・タクシー発着所)
WC:
広河原山荘、二俣(7/14設置工事中)、各山小屋(有料)
山の
データ
深田久弥の日本百名山(80) 
新・花の百名山(49) 
甲信越百名山(79) 、山梨百名山(40) 


北岳の南に連なる間ノ岳(トラバースルートより)


キタダケソウ
地図 ・ 標高グラフ ・コース
《トレックコース》
7/12 
7:50スタート・広河原ゲート〜
7:54広河原山荘(WC休12分)〜
8:35御池・二俣分岐点〜
(休16分)〜
11:11二俣(休14分)11:25〜
(昼休43分)〜(休11分)〜
14:42御池分岐点〜
15:27小太郎分岐点
16:26
肩の小屋(泊)

7/13 
6:38肩の小屋発〜
7:01両俣分岐点〜
7:36
北岳(休18分)7:54〜
8:25吊尾根分岐点〜
9:29
北岳山荘(泊)

7/14 
6:23北岳山荘発〜
7:10キタダケソウ7:33〜
7:38トラバース道分岐点〜
8:00吊尾根分岐点〜
8:39
北岳(休24分)9:03〜
9:19両俣分岐点〜
9:32肩の小屋(休23分)9:55〜
10:04雷鳥〜
10:21小太郎分岐点
   (休6分)10:27〜
10:41御池分岐点〜
11:05(昼休22分)〜
12:17白根御池小屋(休23分)12:40〜
13:28ベンチ2(休7分)〜
14:01ベンチ1(休10分)〜
14:42御池・二俣分岐点〜
15:04広河原山荘〜
15:08ゴール・広河原ゲート
↓記録写真↓
7月12日
6:13 バス、タクシー乗り場のある第2Pに入れたので、乗合タクシー出発まで20分くらいの仮眠を取る。(バスは7:20だが乗合タクシーは7:00発)リュックのパッキングでもたもたしていると運転手がリュックを取りに来たのですこし慌てる。
7:00 乗合タクシーで芦安を出る。夜叉神峠まではマイカーが入れるようでほぼ満車。乗合タクシーは途中で停まらないので、バスならばここから乗車できるのかも?。約40分位で広河原のゲート前で下車。
←7:50 北沢峠へのゲート着。乗合タクシーから同時に下りたハイカーは既にスタートし、我々がビリでスタートする。

→野呂川の長い吊橋を渡る。
7:54〜8:06 広河原山荘で用意してきた登山届を出す。(休12分)
8:35 白根御池分岐点。ここで直進方向の二俣へ向かう。右は御池小屋。
大樺(おおかんば)沢に沿って右側を進む。沢は水量が多く、轟音を上げて流れている。
9:00頃から前方に八本歯?(上左)、後方には鳳凰三山(上右)?が見え始める。沢を右に左に渡り進む。道端にはカラマツソウ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマハナシノブ、ニリンソウ?、キバナノコマノツメ、ヤマガラシ?などが咲き、登山道の勾配も緩いので楽しい。(花の名前は?)
10:30頃、沢には雪渓が残り、前方には北岳のバットレスが見えてきた。ツマトリソウ?、グンナイフウロ?、サンカヨウなどが咲いている。雪渓を歩いてみると風が涼しくて気持ちがいい。(右側に雪の無い道もある)
11:11 二俣に着く。(休憩14分)直進は八本歯ルート、右は「右俣コース」、もう一つ右が御池と分岐している。仮設トイレがあるはずだが、ステージがあるだけだ。雪渓や北岳バットレスが壮観だ。
※7/14、御池小屋にヘリで降りた人達がこれからトイレを設置すると言っていた。天気が悪かったので設置が遅くなったそうだ。)
11:54 右俣コースに入り30分位の所で昼食。(休憩43分)食べ終わった頃から雨がポツリ。バットレス上部はガスがかかり、青空は見えなくなってしまった。カッパを装着し、12:37、また登る。
草すべりのお花畑
ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、が見られる。富士登山のような急登が続くが、13:30頃からはイワカガミ、ニリンソウ?、サンカヨウ、ショウジョウバカマ、ハクサンチドリ、シナノキンバイの群生などに癒される。
14:42 右手から御池小屋ルートが合流。そのルートから三脚を背負った高年ハイカー(以降は三脚おじさん(新潟))が喘ぎながら登ってくる。2ヶ所で久々のミネザクラを見る。ウスユキソウの親戚のようなタカネヤハズハハコも見られた。登山道は更に急になり、心臓バクバク、こめかみズキズキで3歩ごとに立ち止まって休む。シナノキンバイの群生を見てタメ息をついている時間の方が多かったかも?

15:27 小太郎分岐点、30分で肩の小屋だ!ガスっているが、視界は2〜30mはある。
アオノツガザクラ、イワカガミ、キバナシャクナゲ、イワウメ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、ミヤマシオガマ、イワベンケイ、・・・などが咲き乱れ、特にミヤマキンポウゲとハクサンイチゲの群生は見事。この時点では大きいハクサンイチゲをキタダケソウと思い写真を多く撮った。
16:26 肩の小屋着。小太郎分岐点からの30分コースに1時間もかかってしまった。花が多かったことに加え、キタダケソウを探していたためかも?。泊りの申し込みをして、この後で、三脚おじさんが来ることを伝えた。広河原から約8時間半、乗合タクシーでいっしょだった健脚夫婦(東京)は6時間とのこと。(コースタイム5:50)今回は隊長の体調不良でこのような結果になった。
※肩の小屋標高=3,010m
我々も他のハイカーもキタダケソウの咲いている場所が知りたいが、新人小屋番さんは実物を見たことがないそうで、八本歯のコルへの分岐付近としか解らなかった。三脚おじさん(新潟)は何度か来ているらしく同じ答えだった。
3,000mの小屋泊まりは始めてなので、高山病の頭痛対策にノーシンを服用。ぐっすり眠れた訳ではないが頭痛は無い。

《肩の小屋》
1階はストーブがあり、食堂と宿泊スペース(シュラフの人が数人)。2階は大部屋の宿泊スペースで、今日は4人分のスペースを2人で使うことができた。敷き3枚、掛け3枚の毛布を使う。天井が低いので腰が痛い。夕食の焼肉はおいしかった。ごはんと味噌汁はおかわり自由で、若者以外でも食欲旺盛だった。難点はトイレが外、敷き布団がない、消灯すると真っ暗、いずれも山小屋なので問題ではないかもしれないが、不便である。快適を求めているわけではないが・・・・。
*******************7月13日*******************
6:38 肩の小屋発。朝からガスって風も強いので小屋に残る人もいたが、他のハイカーは既に出発したようで、我々と三脚おじさん(新潟)が最後に出発。

昨日の到着写真と同じ位置だが、このありさまで、視界10〜20m。

北岳山頂

3,193m

吊尾根分岐
7:36 北岳の山頂を踏み、三等三角点(白根岳)を確認。肩の小屋からわずか1時間だし、360°の展望がまったく無いことで達成感が少ない。4、5人の学生?グループと写真を撮り合い、7:54北岳山荘方向へ下山。

下って行くとと肩の小屋から先に出た二組夫婦(千葉?)が強風のため引き返してきた。八本歯ルートなら行けるかも?と言って戻って行った。

8:25吊尾根分岐。直進が北岳山荘、左が八本歯のコル。この場所が全ルート中で一番の強風だった。リュックカバーは飛ばされ役に立たない。岩にしがみつきながら三脚おじさん(新潟)と相談の結果、この天候ではキタダケソウを探している場合では無いだろうと、直進することにした。カメラは雨でレンズカバーが動かなくなってしまった。
9:29 北岳山荘着。山頂から50分コースが倍の95分かかった。この天候では間ノ岳は無理なので、今日は3時間弱で終了し、小屋泊まりとする。強風に備え中腰が多かったので、時間以上に疲れた。
北岳山荘では人、暖房共に暖かく迎えてくれた。ストーブで濡れたものを乾かし、ほぼ1日をのんびり過ごす。
既に到着していた健脚夫婦(東京)、三脚おじさん(新潟)、新井氏(花の先生)と山・花談義をしたり、本を見たりした。私が撮ったキタダケソウと思われる花はやはり違っていて、皆で大笑い。肩の小屋で用意してもらった昼食はここの食堂で食べた。
午後になると雪渓から八本歯のコル経由で二人が着いた。夕食の時にデジカメの写真を見せてもらったが、これまたハクサンイチゲで、勘違いは私だけではなかった。もう一人の花好きオジサン(三重)は写真は撮っていなかったが、キタダケソウの場所をよく覚えていて、皆に説明してくれた。彼も花が詳しく、私のデジカメの写真を見せると即座に名前が出てくる。暇があるおかげで話ができ、そのおかげで楽しく過ごすことが出来た。
《北岳山荘》
1階のロビーにストーブがあり、ハンガーで濡れたものを乾かすことができる。食堂はキレイで明るく、ストーブの周りが談話コーナーとなっている。その隣には山関係の本やらマンガがたくさんある。
トイレは建物内にあり、和便水洗だ。9人部屋を二人で貸切、初めての個室気分だ。部屋から更に3階に上がるとまだ数人入るようだが、ここには誰も入らなかった。夕食は煮魚がメインで魚の生臭さが嫌いの私でも美味しく食べられた。廊下には常夜灯がありヘッドランプ不要はありがたい。小屋番さんは皆礼儀正しく、良い小屋であった。来週から診療所が開設される。※食堂、各部屋の窓から富士山が見えるそうだ。
*******************7月14日*******************



4:54 朝焼けの富士山(北岳山荘の前より)
未明に強風が止み、部屋の窓から甲府?の夜景と富士山中腹の灯りが見えた。
4:38〜 窓から朝焼けの富士山を撮る。外に出て見ると、北岳の右側から朝日が昇るところだった。朝日は雲に隠れ、クリアではなかったが、北岳、富士山、間ノ岳が見渡せたので朝から大満足。健脚夫婦(東京)は昨日言ってた通りに間ノ岳に向った。

5:17〜 朝食は5:00からだがのんびりしていて遅くなってしまった。特筆するようなことではないが、花好きオジサン(三重)はトロロイモが嫌いだそうで分け前が多くなった。隣のテーブルでは新井氏(花の先生)と小屋の主人が本の郵送の話をしていたので、便乗して、私も高山植物図鑑を送って頂く事にした。なんと新井氏も茅ヶ崎育ちとのことでこれも縁。
6:23 北岳山荘発。昨日の強風がウソのような穏やかな朝だ。青空は少ないが、昨日から較べると晴れているだけで幸せだ。
 北岳からの尾根とほぼ平行に「トラバース道」入口を進む。数分進んだところでミネズオウ発見、タカネヤハズハハコもあった。
左は高山植物、右は富士山、振り返ると北岳山荘の赤い屋根が見え、後ろに間ノ岳がドーンと座っている。写真が忙しく嬉しい。

前方から見たことがある人が・・・花好きオジサン(三重)だった。昨日は天候不良でキタダケソウの写真が採れなかったため、再度キタダケソウを確認しに行ったそうだ。本当に花好きだ!これから間ノ岳に向かうそうでうらやましい。
イワベンケイ、ミヤマシオガマ、ウラジロキンバイ、キタダケヨモギ、ミヤマオダマキ、シロウマオウギ、ミヤマムラサキ・・・7月でこんなに咲いて、8月は更に多くなることだろう。

7:06 シナノキンバイの群生地に着く。ここからがキタダケソウの生息地と花好きオジサン(三重)に教えてもらったので注意して進む。

 
キタダケソウ
↑キタダケソウ群生地  あったーーーー!!ついにキタダケソウに会えた。厚い葉に薄い和紙のようなタテスジが入った花びら、確かにハクサンイチゲとはまるで違う。今後は見間違うことは無いだろうが、他の山には咲いていないので学習効果が発揮できない。次に会えるのは何時の事だろうか?
キタダケソウの群生地から先はハシゴの連続だ。昨日の強風の時にこのルートで来た花好きオジサン(三重)が風よりハシゴが恐かったと言っていたのが解る。蜀の桟道(行ったことは無いが)も驚く北岳のハシゴ。茶色のロープが張ってある登山道脇にもポツリポツリとキタダケソウが咲いている。また、チョウノスケソウもこの辺で見かけた。昨日、引き返した二組夫婦(千葉?)と母親と息子?ペアが北岳方向から下ってきたので群生地を教えてあげた。(キモチイー)

池山吊尾根

間ノ岳

北岳山荘側からの北岳
7:38 トラバース道分岐点から左の北岳に向かう。直進は八本歯のコルで当初予定のルートだった。
鳳凰三山や池山吊尾根が美しい。ここから北岳の山頂を見上げると、荒々しさが無く極普通の山に見える。

8:00 吊尾根分岐点を通過。昨日の強風地点とは思えない穏やかな場所で、ここまで登ると北アルプスが見える。
8:39 北岳山頂。(休24分)昨日も登ったので二度目の登頂?。雲があるものの360°の展望を堪能した。仙丈岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山も美しい。甲斐駒の奥には2007年10月に登った八ヶ岳が見える。あの時見た北岳についに立っている。今日は達成感十分。なぜか他のハイカーが来ないのでしばし二人だけで北岳の山頂を独占する。9:03下山開始。
←三等三角点(白根岳)


↑山頂からの眺め(拡大リンク)

肩の小屋側側からの北岳

青い小屋が肩の小屋
9:32 肩の小屋(休23分)。スタッフは外のベンチでくつろいでいる。一昨日にバンダナを買いたかったが品切れだった。尋ねると、今日の朝にヘリで着く予定だったが、まだこないとのこと。せっかくなのでタオルを買い、背中に入れた。
↑10:04 肩の小屋から数分下った所で雷鳥を発見!。「ライちゃん」と呼んだら振り返ってくれた。しばらく見ていると続々と子供が現れた。後続の二組夫婦(千葉?)を呼び、雷鳥に出会えた嬉しさを分けてあげた。雷鳥は5羽の子供が集合すると移動を始め、まだら茶色の保護色が草原に溶け込み消えた。あまりのタイミングの良さに公務員(鳥)ではないかと疑ったほどだ。ライちゃんありがとう。
続いてホシガラス(下左)とカヤクグリ(下右)も登場。(鳥は趣味ではないので名前は推定?)
10:21 小太郎尾根分岐点(休6分)。副隊長は携帯電話の受信は出来るが、送信するには電波が弱く圏外でNGらしい。ドコモなのでNGかとおもったが、近くにいたハイカーのソフトバンクもNGだった。直進方向の小太郎尾根は甲斐駒ヶ岳方向に美しく伸びている。右に下り広河原に向かう。往路にあえいだ「草すべり」の急登だが下りは快調、シナノキンバイの群生が美しい。
↓小太郎分岐、草すべりからの景色↓
北岳
仙丈岳
小太郎尾根・甲斐駒ケ岳
鳳凰三山
草すべり
←見納めして、草すべりから分かれる。

10:41 二俣・白根御池小屋の分岐。往路は二俣経由だったので、復路は白根御池小屋ルートをとる。展望のない急坂が延々と続く。

11:05 昼食(休22分)1日目の残ったおにぎりと非常用1食分のパンを食べる。これで遭難したら残るは菓子類だけだ。リュックは軽くなったが、その分体は重い。
ヨツバシオガマ、カラマツソウ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲ、グンナイフウロなど少ないが咲いていた。はるか下に雪が残った小さい池が見えてきた。あれが御池だろうか?。ヘリが池のほとりに
何度も降りている。どうやら人を運んでいるようだ。
12:17 白根御池小屋。(休23分)小屋のベンチで昼食中の人達に尋ねると、ヘリで降りた人達だった。二俣の仮設トイレの工事とのこと。天候不良で伸び伸びになっていたそうだ。お疲れ様です。小屋でジュースを買い、テラスで休憩。暑いから日影でどうぞとイスを持ってきてくれた。親切な小屋だ。トイレはきれいで、流し台の水は南アルプス天然水だ。ジュースよりおいしい。知っていればジュースは買わなかっただろう。
12:40 御池発、急な下りが続く。大樺沢ルートは二俣からキツイが御池ルートは全部キツク思えた。登って来るハイカーを見て、このルートをの往路にしなくてほんとうに良かった。途中の二ヶ所のベンチで休憩したが、御池から2時間の下りが長くて飽きてしまった。

14:42 御池・二俣分岐点を通過、15:04広河原山荘を通過

15:08 広河原のゲート着。ゴーーール!しかし、15:00のバスは出てしまったので16:00まで無いとのこと。日影で休憩と思い少し歩いて行くとナントバス発着所があった。ゲートの所が発着所と思っていたので危なかった。結局、16:00発の乗合タクシーに乗り、定刻10分前に出発。二組夫婦(千葉?)、健脚夫婦(東京)、母親と息子?ペア、新井氏(花の先生)と見知った顔ぶれで芦安へ向かった。車中で少し気持ちが悪くなった。副隊長が時々発生する「下山病」か?、あとで副隊長に聞いたら同様だったらしい。なぜ下山で気持ちが悪くなるのか今だ不明である。
16:34 芦安第2Pに着く。Pの前にある温泉に入り、二泊三日の山行の汗を流した。
↓北岳の花↓                       注)花の名前は間違いだらけです

ミヤマカラマツ?

葉に鋸歯、花の先端が太い

ミヤマキンバイ
葉は小葉が3枚


ニリンソウ?
朝もやの水滴が付いてキレイだなと思っていましたが、調べてみるとグッテーションかも?
※滴状化(グッテーション)
といいサトイモ科の植物にはよく見られる現象で、根圧(根が水を吸い上げる力)が強い植物を多湿な土で育てると、吸い上げた水の行き場がなくなって葉から漏れ出す現象です。アロカシア(クワズイモの仲間)、モンステラ、シンゴニウムなどでも普通に見られます。

?ヤマガラシ?
ハクサンオミナエシとは葉が違う

キバナノコマノツメ

ツマトリソウ

グンナイフウロ

サンカヨウ

ショウジョウバカマ

イワカガミ

タカネザクラ

アオノツガザクラ

ハクサンイチゲ
 

?ハクサンイチゲのようでもあるが、葉の形が違い、毛が生えている

イワウメ

ミネズオウ

イワベンケイ

ミヤマシオガマ?

?ウラジロキンバイ
葉の裏と茎に毛が多い

?キタダケヨモギ、?ハハコヨモギ
間ノ岳をバックに、トラバース道にて

タカネヤハズハハコ

シロウマオウギ

ミヤマムラサキ

シナノキンバイ

キタダケソウ

キタダケソウ

チョウノスケソウ

チシマアマナ

?クモマナズナ?ハクホウナズナ

ハハコヨモギ

ミヤマキンバイ

オヤマノエンドウ

キバナシャクナゲ

ミヤマオダマキ

ヨツバシオガマ

カラマツソウ

ハクサンチドリ

ミヤマキンポウゲ

ニリンソウ

ミヤマハナシノブ
↓勉強コーナー↓
《ホシガラス》(スズメ目 カラス科)
全体的にチョコレート色である。翼と尾以外の翼先には白い斑がある。尾の先と下尾筒が白い。尾は青光沢のある黒である。雌雄同色で鳴き声はガー、ガーやケッケッと鳴く。
《カヤクグリ》(スズメ目 イワヒバリ科 )
頭部は暗褐色。背は茶褐色で黒褐色の縦斑がある。胸と腹は灰褐色。細く黒い嘴。足は橙褐色。雌雄同色。鳴き声 チリチリチリとさえずる。地鳴きはツリリリ。
↓後記
■北岳・間ノ岳計画が2年越しで実行となった。昨年は天気と三日間の休みが噛み合わず一年が過ぎてしまった。今年は、もう一週間遅らせると、バス便が増えるが山小屋も混雑するので、天気は微妙だが決行した。
 結果、天候不良で高山の恐ろしさを味わい、間ノ岳は断念したが、快適な小屋泊まり、キタダケソウ、雷鳥、北岳からの展望、など得るものの方が多く、幸運な山行であった。間ノ岳にはしばし待っててもらうことにしよう。

《予想外?のこと》
■車中泊失敗。双葉SAは暑かったので窓を開けたら蚊に刺され、睡眠不足になってしまったこと。トイレ・朝食・安全を考えてSA車中泊にしたが、夏は涼しい高地に泊るべきだった。
■二俣から草すべりへの急坂で、今までに無くペースダウン。登山の2週間前は風邪で寝込み、その後も体調が悪く運動もしていなかった。そのため体力が落ち、睡眠不足も加わり、肩ノ小屋までの4時間50分コースが8時間30分。同時にスタートした夫婦は6時間だった。
■7/13は朝から強風とガスで最悪の天気となった。前線通過によるものらしいが、平地の天気予報を見て想像ができなかった。天気図を読める人ならば解っただろうが、小屋に泊っているハイカーのほとんどは予想外の出来事にあ然としていた。13日の間ノ岳は当然中止。
■八本歯のコルから雪渓を下る予定だったが、北岳山荘ではアイゼン・ピッケルが必須とのことで断念。禁止ではないようだが、意見を尊重することにした。事前に肩ノ小屋に聞いて用意した4本歯アイゼンは重石となってしまった。
■芦安第2Pにある日帰り温泉で、露天風呂があると思って探し、ドアを開けるとそこは露天風呂よりすごい「桃源郷?」だった。旗看板に偽りありと思ったが、後で確認したら旗は「露天」ではなく「展望風呂」だった。ああ勘違い。(桃源郷=女風呂)

《お悔やみ》
2009年7月16日、大雪山系遭難事故発生
大雪山系10人死亡の遭難事故。「雨と風で体感気温は相当低く、リュックカバーが風で吹き飛ばされ、岩にしがみついて四つんばいで歩くような状態だった」との証言を見て、ぞっとした。13日の北岳の状況に近いものがある。肩の小屋に留まった人、途中で引き返した人、我々の他北岳を越えたグループ、判断が分かれたものの事故が起きなくて幸いであった。大雪山系で無くなった方の御冥福を祈り、自身も反省しきりである。

《データ》
車の走行距離は記録忘れ。
通行料:相模湖IC〜白根IC\1,000(休日割引前は¥2,250)
     甲府昭和IC〜相模湖IC¥950(通勤割引前は¥1,900)
7諭吉
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