HP03-175
山桜の尾根を歩く
高尾山・陣馬山縦走
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トレック日 2009年4月12日(日)曇のち晴
標高差 411m
累積:+1294m、-1073m
場  所 神奈川県相模原市
東京都八王子市
メンバー せんぼく隊(夫婦2名)
時  間
距  離
全行程:15時間30分
山行 7時間51分
(歩5:10+休2:41分)
歩行距離:約
15.2km
移 動
P・WC
車(スパイク) +自転車+電車+ケーブルカー
P:和田峠(¥600)
WC:
縦走間で7ヶ所以上
標 高
※標高は現地標識の数値
山名 標高 三角点、他 所在
高尾山
たかおさん
599 m 大標識、二等三角点 東京都八王子市
城山・小仏城山
しろやま・こぼとけしろやま
670 m 標柱、四等三角点
神奈川百名山
相模原市
景信山
かげのぶやま
727 m 標柱(東京都)、三等三角点
神奈川百名山
相模原市/八王子市
堂所山
どうどころやま
783 m
731 m
標柱(東京都) 相模原市/八王子市
明王峠
みょうおうとうげ
739 m 標柱(藤野町十五名山) 相模原市/八王子市
陣馬山
じんばさん
857 m 標柱(藤野町十五名山)、三等三角点、」神奈川百名山 相模原市/八王子市
全行程 05:24茅ヶ崎発→→07:19和田峠に車をデポ→→自転車で下る→→07:30陣馬高原下バス停着、自転車デポ→→07:45バス発→→08:18JR高尾駅北口着→→京王高尾山口駅→→08:37ケーブルカー清滝駅→→08:51ケーブルカー高尾駅→→8:54トレッキング16:45→→16:52和田峠発→→17:35 八王子城跡(NG)→→18:10湯楽の里19:50→→20:52帰宅
地図・コース・標高グラフ↓
《コース》
08:54 ケーブルカー高尾駅よりスタート
09:31 高尾山、山頂(休7分)
10:18 一丁平園地(休11分)
10:54 城山、山頂(休15分)
11:26 小仏峠
11:57 景信山、山頂。
12:57 同発(昼休憩1:00)
14:00 堂所山(休12分)
14:32 底沢峠
14:42 明王峠(休16分)
15:05 奈良子峠
15:50 陣馬山、山頂
16:30 同発(休40分)
16:45 和田峠ゴール
 いつか通しでと思っていた高尾・陣馬縦走。山桜も咲いているだろうと、決定した。コースが長いのでどうすれば楽ができるか?考えた結果、陣馬山の和田峠に車を置き、自転車+バス+電車+ケーブルカーを利用してケーブルカー高尾駅からスタートすることにした。

 高尾駅付近で朝食と思ったが、適当な店が無く、コンビニ食になってしまった。多摩森林科学館(桜がキレイらしい)を通り、川原宿から左折し、案下(陣馬)街道に入る。落合橋を左に入ってから道幅が狭く、乗用車同士でもすれ違いが大変。陣馬高原下バス停から先は更に細くなる。自宅から約2時間で和田峠に到着。
↓記録写真↓
 7:19和田峠に一番乗りし、自転車に乗り換えて約10分、陣馬高原下バス停まで下る。
 山岳移動?のために折畳み電動自転車(中古)を買い、今日は初乗りだったが、最後まで強烈な下りで電動は出番なし。陣馬高原下バス停の横に自転車をデポしてバスを待つ。

 折り返し運転のバスが着くとドーッとハイカーを吐き出す。7:45発のガラガラのバスに乗り、JR高尾駅北口まで33分で着く(時刻表では55分)。
次は京王線で高尾口へ行き昼メシを調達、その次はケーブルカーで高尾駅へ。和田峠からここまでの移動は1時間35分、自宅から3時間半。
←カラフルなケーブルカーで高尾駅に到着後、駅前で名物のまんじゅう(名前を忘れた)を食べてみた。アンコが黒豆でおいしい。
08:54 スタート。前回はこの場所で既に昼になり十一丁目茶屋でソバを食べたことを思い出しつつ歩く。たこ杉を過ぎ、300m位で山門があり、1・3・4号路に分かれる。
 前回は1号路を行ったので今回は4号路に入り、吊橋を渡り北斜面を歩く。
 先日、「日本の名峰」という番組で高尾山を見た。4号路北斜面には高山・寒冷地の植生が見られ、高尾山程度の標高では珍しいと言っていた。で、その肌寒い4号路を歩いていて、ふと気がつく。山桜を見るために来たのだから、日当たりの良い南斜面を行くべきだったと。

 見かけた花はスミレ、ヤマブキなど。
↑09:31 高尾山、山頂(休7分)
北斜面では桜を見かけなかったが、山頂は山桜が満開だった。人も満員?。前回は素通りした三角点を確認し、山桜を眺める。大見晴園地から富士山が見える(テレビで見た)らしいが、今日は丹沢も霞んでいた。

高尾山の特大標識

二等三角点が大切にされている。
ミミガタテンナンショウ?
耳形天南星


ムラサキマムシグサ?
紫蝮草
↑徐々に青空が見え始め、山桜も満開で素晴らしい尾根歩きになった。あちこちで感嘆の声が上がっていた。
↓途中からミツバツツジも加わりより華やかになった。事前に高尾山に咲く山桜の種類を学習してきたが、色の違いが解るだけだった。

ヤマザクラ

ミツバツツジ
←10:18 一丁平園地。(休11分)ここは山好きの花見会場?でブルーシートを広げ宴会が始まっていた。イスやベンチが多いので普通?の登山者もあちこちで休憩している。作成中の展望デッキの前を通り、城山まで山桜の尾根を歩く。

ハナイカリ
 上は山桜、下にはハナイカリ、ヒトリシズカなど。空はすっかり青空になり、最高の花見ハイクとなった。
↑10:54 城山、山頂。(休15分)標柱、四等三角点を確認。
黄色い水仙が出迎えてくれた。前回より花壇が広くなったような気がする。スイセンや桜の珍しい種類が多く、楽しませてくれる。最明寺史跡公園には及ばないが、「あっぱれ」である。座って休んだわけではないが、花を見ていただけで15分経過。桜は満開、茶店は大繁盛だった。副隊長はおでんが食べたいと言っていたが、景信山でなめこ汁と決めているのでここはガマンして夏ミカンを買って城山を後にした。

←標柱は城山ではなく、小仏城山となっている。

↑四等三角点
 
城山、山頂の花
11:26 小仏峠、標高560m。
朽ちた茶店?の柱に小仏峠と書いてあり、「明治天皇小仏峠御小休所・・・」の碑がある。そこから1分位先にタヌキの焼き物や壷に囲まれて「小仏峠」の標柱があった。小仏峠から先は杉や檜の植林が多く、山桜はほとんど見当たらない。
11:57 景信山、山頂。スタートから3時間。
前回は到着前に店主が引きあげてしまい、なめこ汁を逃してしまった。景信茶屋へまっしぐらに進んでなめこ汁を注文。よその人のシイタケの天ぷらを見てそれも注文。それに城山でガマンしたおでんも加え、高尾山口駅で買ってきた巻物等で腹いっぱいになった。
なめこの大きさは驚くほどではなかったが、味噌汁の味はよかった。シイタケは市販の二倍位の大きさで笠が開ききっているが味は良かった。おでんはナメコ、シイタケには及ばずごく普通。

こぼれんばかりのナメコ汁をこぼした

景信山、山頂のミツマタ
12:57 景信山発。(昼休憩1:00)巻き道を選んで進む。ピークを踏んで行きたいところだが、体力温存のためには巻き道だ。しかし巻き道は杉や檜の植林地を通るので、花粉症の身には辛い。副隊長は睡魔と闘いながら歩く。

景信山標柱

三等三角点を確認。
←ヒトリシズカを二人で見る。
葉に包まれた白い花が徐々に現われるさまはなんとも清楚で美しい。(勝手なイメージ)
14:00 堂所山(休12分)標柱、御枡局三角点を確認。

副隊長はベンチでダウン。しかし、数分後に団体が着いて昼寝どころではなくなってしまった。独占していた山頂を明渡し陣馬山へ向かう。

※2021/7/7 標高修正
現地標柱は783mだが、NETで確認すると731mになっていた。(ヤマケイ・ヤマレコ・Wikipediaなど)国土地理院地図でも731mなので間違いないだろう。

問題の標高783m
←山名の読みが解らなかったが、標柱にマジックでDOUDOKOROとかいてあったので「どうどころやま」

↑御枡局三角点(枡は米偏に升?)
14:32 底沢峠を通過、左は相模湖、少し先の右に陣馬高原下バス停への道がある。

←14:42 明王峠。(休16分)景信山から山桜が少なくなったが、明王峠の茶店の前には大きな山桜があり、展望が開けた方向に向かってベンチがある。時間が遅いせいか登山者も少なく、城山・景信山と違った趣きがある。冷たいお茶を買いしばし休憩。

←「明王峠」藤野町十五名山と書いた標柱がある。えっ!山だったの?と驚いたが、標高は738.9mあり縦走ルートでは陣馬山に次ぐ標高だった。鞍部ではなくピークにある峠で、景信山より高いのだから問題なく「神奈川の二百峰」に記録しよう。
←15:50 陣馬山、山頂に到着。スタートから7時間経過。早速三角点を探す。モニュメント前の杭は違うので、茶店の店主に尋ねたら、親切に三角点の場所を教えてくれた。地面から数センチしか出ていないので気がつかなかった。後で三角点を探している人がいたので、今度は教えてあげた。
陣馬山は高尾山より標高が250m高いためか山桜はまだ蕾だった。
←桃のような桜?だけがわずか咲いていた。

16:30 同発(休40分)。ゆっくりとコーヒーを飲み、三等三角点も確認できたので下山する。

←陣馬山も藤野町十五名山と書いた標柱

頭だけが見える三等三角点
※2021/7/7追記
その後は三角点を見ていない。国土地理院三角点地図から消えていたので、廃止されてしまったのだろう。
16:45 和田峠ゴール。陣馬高原下バス停まで下ると1時間だが、和田峠はほんの15分。階段が多いが、段差が少ないので、下りやすい。7時間51分(歩行5:10+休憩・昼食2:41)の縦走を終える。
 車で陣馬高原下バス停へ下る途中で舗装路を歩いていた登山者を乗せた。埼玉から来たそうだ。バス停で降ろし、自転車を回収して帰った。
それから
八王子城跡
5時まで?なのか駐車場が閉まっていた。残念。北条氏照※の居城だったが、豊臣秀吉により落城。城攻めは前田利家、上杉景勝。堅固な山城が何故一日で落城したのか?今年の大河ドラマ主役の直江兼続の活躍は?と興味深いものがある。
※北条三代氏康の次男

2014/1/13、八王子城山(深沢山)を探訪
下九沢温泉「湯楽(ゆら)の里」
 ¥900(平日は¥700)時間制限なし。風呂は種類が多く◎、休憩スペースは少なく△、食堂はメニューが少し寂しいが○。休日は割高なので全体評価は○。

以下は湯楽(ゆら)の里HPより http://www.yuranosato.com/tenpo/sagami.html
相模・下九沢温泉 湯楽の里アルカリ単純温泉
 相模・下九沢温泉「湯楽の里」は、平成16年11月に地下1,700mから湧出しました。この温泉の泉質はアルカリ性で、海水に似た成分を含み、かつて海の近くだったところの海水が地下に滞留して熱せられて沸き出しているものです。保温効果が高く、湯冷めしにくいことから、別名「熱の湯」と呼ばれています。
↓後記↓
縦走・山桜・景信山のなめこ汁・三角点と目的が盛り沢山のトレッキング、結果は、
@縦走成功
A山桜は想像以上の密度でキレイだった。一丁平周辺が最も良し。
Bなめこ汁はビックリする程の大きさではなかったが味が良かった。
C三角点は高尾・城山・堂所・陣馬と4ヶ所を確認。
と、目的を全て満足し、2人とも膝の痛みが出なかった。(陣馬山から最後の下りが20分で済んだためかも?)曇空も10時頃には青空になり最高の山桜トレックでした。
(今日は曇空なので富士山の展望だけは得られなかった)

※2009/4/23追記
堂所山の御枡局三角点は「御料局三角点」と読むのかも?。4/19に大山北尾根で「御料局境界点」見たのでちょっと勉強してみました。→HP03-176の勉強コーナー

※2021/7/7更新
文字サイズを大きくし、神奈川百名山ロゴ追加

堂所山の標高を783mから731mに修正
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