HP03-109
塩水橋から丹沢山・蛭ヶ岳の日帰り強行軍
日本百名山 丹沢山 たんざわさん
トレック日 2007年11月25日(日)快晴
標 高
丹沢山 1,567m
箒杉沢ノ頭1,550m、不動ノ峰 1,614m
棚沢ノ頭 1,590m、鬼ヶ岩ノ頭 1,608m

蛭ヶ岳 1,673m
場  所 場所:清川村、山北町、
相模原市(津久井町)
メンバー 湘南らんぼう単独
標高差
1,257m、累積標高差:1,989m
時  間
距  離
全行程:14時間10分
山行時間:10時間47分
(歩9時間20分+休1時間27分)
往路:5時間28分
復路:3時間52分
※小休憩は歩行時間に含む
沿面距離:22.3km
山の
データ

丹沢山:日本百名山(71)・一等三角点百名山(39)・※神百
蛭ヶ岳:関東百名山・
※神百
※神百=神奈川百名山・湘南らんぼう選
移 動
P・WC
車:C230+自転車
P:塩水橋付近の路肩
WC:
なし
地図

コース図
コ ー ス:往路
↓塩水橋6:34
↓堂平・林道終点
 7:55〜8:09小休
↓天王寺尾根分岐
 9:12〜21小休
↓丹沢山10:01〜36
 休憩35分
↓休憩所
 11:15〜26小休
↓不動ノ峰11:34
↓棚沢ノ頭11:46
↓鬼ヶ岩12:04
↓蛭ヶ岳12:37
 昼食休憩52分
コ ー ス:復路
↓蛭ヶ岳13:29
↓鬼ヶ岩13:55
↓棚沢ノ頭14:15
↓不動ノ峰14:30
↓休憩所
 14:38〜43小休
↓丹沢山
 15:20〜31小休
↓天王寺尾根分岐
 16:00〜07小休
↓堂平・林道終点
 16:58〜17:02
↓塩水橋17:21
↓お気に入り↓ 左は日本最高峰の富士山、一番右は丹沢最高峰の蛭ヶ岳




↓記録写真↓
約25年ぶりの丹沢山だ。数回登ってはいるが、蛭ヶ岳は行ったことが無いので初挑戦だ。今回のロングコースは膝が心配なので帰りの林道は自転車で下ることにした。往復林道なので、他のルート(天王寺尾根)を通る事が出来ないが、ゴールすることを優先とした。

6:15塩水橋に着く。まだ真っ暗だがすでに車が1台、ゲート前にバイクが1台。私より好き者がいた。自転車を出したり準備をしている間にすっかり明るくなった。工事車両がゲートを開けたスキに自転車を入れる。

6:34スタート。20インチの折りたたみ自転車はマウンテンバイクと違い、登りを漕げるギア比ではないので、リュックをハンドルにくくりつけて押して行く。自転車が15kgなので普通に歩くより疲れる。後からハイカーが迫ってくるが越されたくないので必死で自転車を押していく。ショートカットの登山道は何処か解らず通過してしまったようだ。(自転車なので林道しか登れないが)

7:55〜8:09堂平・林道終点?なのか解らずウロウロ。登山道入口の向かいにある測候所に自転車を置いた。この間に後続ハイカーが着いた。彼は丹沢山〜塔ノ岳を周回して塩水橋に戻るそうだ。

準備14分後、仮設のような登山道を入る。登山道の階段の丸太に鋸目が入っているので滑りにくくなっていて、段差も少なく登りやすい。

「ブナ生理生態等調査のためのツリータワー」3階建ての建物位の高さの足場で組んだタワーがある。

霜柱の上が花が咲いたようになっている。

9:12〜9:21 
堂平から約1時間で天王寺尾根分岐。小休止9分。

鎖場までのルートは崩壊が激しい。木製階段のおかげでかろうじて歩けるが、この階段とて浮いている部分があるのでキケンだ。右に三峰、左は?の展望が開けたが、わき目を振らず登る。

鎖場を過ぎると平坦な木道が現れ、周りはブナブナブナ
9:57丹沢三峰ルートと合流。

10:01〜10:36丹沢山、山頂1,567m。
35分の休憩。
25年位前に来て、私は25年の歳を取ったが山はそれほど老化していない。むしろ若返ったようでもある。
←富士山の見える所に百名山の大看板がある(by清川村)

みやま山荘は昔の面影はなくキレイになっていた。トイレがこれまたキレイですばらしい。100円払いたいくらいだが50円と書いてあるのでルールを守った。

丹沢山からの富士山ズーム:51mm、富士山からの距離:41.5km

丹沢山から先は初めてのコースだ。いきなり急降下で天気は快晴、気持ちはブルー。
手前の尾根右が箒杉沢ノ頭、左は不動ノ峰。

100m位下り、不動ノ峰へと笹原を登り返す。

11:15〜26休憩所。展望地に東屋?、外にテーブル×2がある。あれっ!テーブル横にテントが!。相模原からきたおじさんと小休止11分。水場の表示があったが、素通り。

11:34不動の峰。蛭ヶ岳、蛭ヶ岳山荘がやっと見えた。不動の峰看板は汚く、真っ黒けなので取り合えず写真を撮って通過した。後で写真で読んでみると御不動様があると書いてある。しまった見逃したと思ったら帰りに見たお地蔵さんのことだった。

11:36展望地?。小さいテーブルがあり、富士山がよく見える。

11:46棚沢ノ頭。ユーシンからのルートが左より合流している。

へそ曲がりの木?

私と相模原おじさんは同じペースで進んでいたが、他のハイカーは猛スピード(普通なのかも?)で越して行き、いつのまにか点になってしまう。わずかの登りであえいでいてはこれから先の山行がおぼつかないのでは?と毎回心配になる。

12:04鬼ヶ岩。角のような岩が2本突き出ている。岩と岩の間から富士山や蛭ヶ岳を撮ってみた。ここに来た人は同じアングルで撮っているのかもと思うと、お約束にはまったようである。

鬼ヶ岩より下りは鎖場。3点確保で通過。
12:37〜13:29蛭ヶ岳1,673m。
ついに来た、やっと来た、ここが蛭ヶ岳

山頂は展望が良く、ベンチがたくさんあり、大勢のハイカーでにぎわっていた。皆、修学旅行のようにおのぼりさん状態で写真を撮りっこしている。もちろん私も同類だ。

相模原おじさんは二俣に車を置いてあるので、帰りも塔ノ岳経由で帰るそうだ。私より時間がかかるので30分位で帰った。ここでも冬の定番、ポットでカップ麺&コーヒー。次回はガスコンロを試してみよう。

蛭ヶ岳からの富士山ズーム:27mm、富士山からの距離:39.9km

蛭ヶ岳山荘の犬だろうか?食事中のハイカーの前でじっと見ている。呼んでも来ないが、食事の気配を察して人懐っこく寄ってくる。非常用の明太子チーカマを差し出した。ちょっと辛いかもしれないが、山荘の犬ならカレーに慣れているから大丈夫だろう。

蛭ヶ岳山荘。次回はここに泊まり丹沢主稜や主脈を歩きたいものだ。 食後に廻りの写真をとっていたら、山頂に大勢いたハイカーはそれぞれの方向に下山したようで、3人しか残っていない。まだ昼なのに下山時間の心配をしなければならないほどここは奥深い。
昼食休憩52分で下山開始。
↓これより復路↓

13:55鬼ヶ岩

14:15棚沢ノ頭

14:30不動ノ峰

不動ノ峰の先で丹沢山が見える
←14:38〜43休憩所。小休止5分。不動ノ峰に書いてある御不動様が東屋の横にあった(後で写真を見て気がついた)。
 テントはまだ設営してあり、テントの上に寝袋を掛けて干していた。ラジオがかかっているので中で至福の時を過ごしているのであろう。

ここまで数人に抜かれたのでほとんどビリだ。しかし、私には自転車があるので心強い。

←15:20〜31丹沢山、みやま山荘。小休止11分。
蛭ヶ岳より約1時間50分で往路より10分少ないだけ。泊り客が散歩している。宮ヶ瀬に下りるつもりだったが、泊ることにしたそうだ。「もうリタイアしたので」とにこやかだった。
16:00〜07天王寺尾根分岐。小休止7分。今日始めて靴を脱ぐ、久々に足の裏が痛い。
だんだんと暗くなったところで、ガサガサ!!飛び上がらんばかりに驚いたが、鹿が驚いて駆け上がって行ったのだった。両者驚いて引き分け??。

16:58〜17:02堂平・林道終点。ここで最強の助っ人「おりたたみ自転車」が待っていてくれた。日没であたりは真っ暗。ランプなしで進んではみたが、穴ぼこが見えないので途中でヘッドランプを装着。1時間25分のコースを約20分で下る。朝、押してきた苦労が報われた。

17:21塩水橋。往復10時間47分のロングコースを無事に終了。
↓後記
 チョット覗いた山屋さんのHPに触発されて前倒しで行ってしまった。多くの方が日帰りで行っているようなので、すっかりその気になって行って見たものの、自分の体力の無さを痛感した。と言うか自分の体力からすると無謀に近いものがあった。それでも、結果的には蛭ヶ岳まで到達できて嬉しかった。数年前から何時かはと思っていたが、ヒルが嫌いでなかなか実行できなかった。好天に恵まれ、丹沢のすばらしさを味わうことが出来た長ーーい1日であった。

 深田百名山で言う「丹沢山」はやっぱり丹沢山塊のことで、蛭ヶ岳に行かねば「丹沢山」を語られないと思った。自分が行ったから言うわけだが、神奈川でこれほどに山脈を感じられる所は無いのでは。
(そんなことはちっとも思っていなかったが、書いてみたかった)。

《2013年10月20日追記 箒杉沢ノ頭について
 未踏峰の箒杉沢ノ頭を調べていたら、蛭ヶ岳への丹沢主稜を歩いた時に通っていたようだ。丹沢山と不動ノ峰の間にあり、右写真の笹原のピークが山頂だったようだが、道標、山頂標識は無かったので気がつかなかった。「山と高原地図」には山名表記ナシ。
※2020/9/21 修正、老眼対策で文字サイズを大きくした。写真・文はそのまま。
※2021/8/8更新、神奈川百名山を追記
ホームに戻る
前へ 次へ
inserted by FC2 system